太平洋海戦史


サボ島沖海戦1942.10.11

 ガダルカナル島へ送り込んだ第2師団の重火器を輸送するために10月11日、水上母艦2隻と駆逐艦6隻で編成された輸送部隊は午前6時ショートランド島を発った。これを支援するために五藤存知少将の第6戦隊(重巡「青葉」「衣笠」「古鷹」 駆逐艦「吹雪」「初雪」)は午後12時に同島を出撃、ヘンダーソン基地に艦砲射撃を加える任務をも命じられていた。
 一方米軍は、日本軍の増援を阻止するためにノーマン・スコット少将の巡洋艦部隊を派遣した。午後4時過ぎガダルカナル島南東のレンネル島付近で待機していたスコット隊は北上を開始、午後7時半水偵を発進させこれを発見し単縦陣にて日本艦隊攻撃への進路を取った。午後9時25分、軽巡「ヘレナ」のレーダーが日本艦隊を捕捉、旗艦「サンフランシスコ」に通報し全艦
ガダルカナル島へ急行した。
 第6戦隊は
ガダルカナル島砲撃のためスコールをついて30ノットで進撃し、サボ島を確認。このとき突出した米艦船3隻を発見するも味方の輸送船と誤認、米軍も前衛艦隊と誤認するが通信の混乱から9時46分射撃を開始。初弾が「青葉」の艦橋に命中し、五藤少将以下幕僚が死傷した。
 戦闘は「青葉」に変わって先頭にたった「古鷹」は奮闘するも魚雷発射管に命中し大火災を発生、「吹雪」も被弾炎上した。駆逐艦「初雪」「衣笠」共に勇戦し午後10時20分混乱した海域から日米両軍共に離脱終了した。
 サボ島沖海戦は、レーダーを装備したスコット隊が終始主導権を握り、米軍は初弾から命中弾を出すなどこれまでの戦闘とはことなり、日本軍のお家芸である「夜戦」もこれ以降通用しなくなった。ちなみに、日本の輸送部隊は無事ガダルカナル島に到着し兵員物資の揚陸に成功した。

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