太平洋海戦史

ブーゲンビル島沖海戦1943.11.2

 1943年11月1日、米軍はブーゲンビル島のタロキナに上陸した。日本軍はタロキナへ逆上陸を計画し、駆逐艦「天霧」「夕凪」「文月」「卯月」の4隻に逆上陸部隊を乗せ11月1日出撃した。また、第5戦隊司令官の大森仙太郎少将は麾下の第5戦隊(重巡「妙高」「羽黒」)に加え伊集院松治少将(ベララベラ海戦のあと昇進)率いる第3水雷戦隊(軽巡「川内」駆逐艦「時雨」「五月雨」「白露」)と大杉守一少将の
第10水雷戦隊(軽巡「阿賀野」駆逐艦「長波」「初風」「若月」)の3個をもって連合襲撃部隊を編成、エンプレス・オーガスタ湾に集結している米艦船の撃滅に向かった。
 午後7時45分、哨戒中の米偵察機はブーゲンビル島に接近する大森部隊を発見、スタントン・メリル少将は麾下の第39任務部隊(軽巡「モンペリー」「クリーブランド」「コロンビア」「デンバー」駆逐艦オースバーン」「ダイソン」「スタンリー」「クラクストン」「スペンス」「サッチャー」「コンバース」「フート」)をエンプレス・オーガスタ湾に展開、日本艦隊を待ち受けた。逆上陸作戦は米機に発見されたことで中止となり午後10時30分に反転したが、連合襲撃部隊はそのままタロキナ沖へ侵入した。
 11月2日午前0時49分レーダー射撃の猛威の中「川内」は大破、右回頭をはじめたことにより第3水雷戦隊は混乱し「五月雨」と「白露」が衝突し戦闘不能となった。レーダー射撃の猛威はとどまるところを知らず「羽黒」にも打撃を与え、米艦隊に翻弄されたあげく回頭ミスからまたも自陣の「妙高」と「初風」が衝突してしまった。
 午前1時16分、大森少将はようやく米艦隊の全貌をつかんで、また隊列を立て直すと反撃を開始。「デンバー」「スペンス」に命中弾を浴びせると、メリル隊も被害が出始めた。日本艦隊との距離をとるため煙幕を展張し回頭を始めた。これを大森少将は米巡洋艦3隻、駆逐艦3隻を撃沈と戦果を誤認、戦闘を終了し艦隊を反転させた。

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