
太平洋海戦史
ベラ湾夜戦1943.8.6
日本軍はニュージョージア島の戦況が日増しに悪化する中、その北側のコロンバンガラ島に第6師団の残余940名と物資90トンを杉浦嘉十大佐が率いる第4駆逐隊(「萩風」「嵐」「江風」「時雨」)が輸送することに決まり、8月6日未明ラバウルを発った。
午後9時30分、フレデリック・ムースラッガー中佐率いる第12駆逐隊(「ダンラップ」「クレイブン」「モーリー」および第15駆逐隊「ラング」「ステレッド」「スタック」)は南下してくるだ4駆逐隊をレーダーで探知、第4駆逐隊を挟み込むように反航態勢を敷き、9時41分まずスラッガー中佐直属の第12駆逐隊は一斉に53センチ魚雷24本を射出した。第4駆逐隊はいきなりの攻撃で回避をはかるも「萩風」「嵐」「江風」に魚雷が命中し、炎上航行不能に陥った。一方別働隊の第15駆逐隊は大破炎上する日本の駆逐艦に対し砲撃を加えとどめを刺した。
この結果、輸送任務は失敗し、4駆逐隊はまったく反撃することはできずに夜戦、とりわけ魚雷戦で完敗した。これは、実は米軍はより精度が向上した新型SGレーダーを使用していたためで、米軍は今後日本駆逐艦との夜戦をおそれる必要はなくなった。